2010年6月20日日曜日

展覧会ドラフト2011

一次審査を無事通過し、
公開プレゼンテーションを村山、彦坂の2名で行ってきました。

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日時:6月20日(日)11:00〜
場所:京都芸術センター
詳細:http://www.kac.or.jp/bi/393
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企画者:村山悟郎
出品作家:彦坂敏昭、村山悟郎

1:イントロダクション

自己紹介


2:展覧会コンセプト

情報技術がこの世界を覆い、その浸透の著しいこの時代にあって、絵画はどのように変貌を遂げてゆくでしょうか?
この展覧会企画「TRANS COMPLEX - 情報技術時代の絵画」では、この情報技術時代に生きる二人のアーティストの絵画を対置させ、その同時代性を照らし出すことを試みます。
現代において我々は、そこに居ながらにしてあらゆる物、情報を手にすることの出来る高度に発達したネットワーク環境-情報化社会にあります。そこにあってはもはや芸術においてあらゆる素材の意味的選択は大きな価値を持ち得ず、それらを如何に組み合わせるかという「情報-関係付けの論理-構成」が改めて問われることになるでしょう。
1980年代後半からコンピュータの情報処理の高速化とともに立ち上がった複雑系科学や人工生命といった研究領域はそういった意味で私達にとって示唆的でした。それらは相互作用を含む複雑なシステム、自己組織化、カオスなど、新たな関係の論理を提示していったからです。そして複雑系の論理は、要素間の相互作用の結果が全体として予想しないような機能、構造、振る舞いを示すという「創発現象」-創造的事態まで見いだしてきました。

本展覧会企画に出品予定の二人、村山悟郎と彦坂敏昭はいずれもこうした研究領域に強い影響を受け、それぞれの制作を構成しているアーティストです。この二人は1983年の同年生まれで、しかし異なる出自を持ちながら、その制作には相同性を見いだすことが出来ます。それは、それぞれの制作において「システム」や「ルール」といった「情報-関係付けの論理-構成」を積極的に内在させ創造性を獲得しようという志向にあります。これを情報技術時代の同時代性(出自や直接の関わりなど因果関係の無い中から見いだされる共通項)と見る事が出来ると考えています。

村山は、自らを絵画的システムとして捉え、その行為の反復的な作動によって発生する学習のプロセスと、要素間の相互作用の集合が新たに喚起する創発という事態について、注視しています。もはや、メディアもコンテンツも存在しない、行為の「システム」としての在り方を主張します。

彦坂は、自身と制度という関係を想定したうえで絵画制作の「ルール」を構築し、その「ルール」に対して自分が如何に介入し、どのように相互作用すれば創造性を獲得することが出来るか、腐心します。それは、現代の選択肢過剰な世界を生き抜くように、自らに延々と決断を迫り続ける方法論でもあります。

それぞれの「システム」や「ルール」という概念への解釈や運用の仕方はもちろん異なりますが、それらを抱えることで初めて立ち現れる像とその創造的事態に可能性を見いだしていることに、希有な一致を見ることができます。
出自は異なりますが、同年生まれの二人のアーティストのこの一致は現在の情報技術時代における同時代性として捉えることが出来るのではないでしょうか。私達はこれら二つの絵画を同時多発的に対置させることで、その同時代性を表出させ、情報技術時代の絵画の創造性とは何かということを提示したいと考えています。

3:具体的計画内容

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